Gargantua 2000年10月25日発売
深い感動と癒しの響き。そしてかすかに聞こえる鳥の声。 パリ南西300km、シノン修道院で繰り広げられた市場もっとも贅沢な響きのそるソロ・アルバム。
私は藤原清登が彼の新作の準備と実行において示した、イマジネーションに脱帽します。彼はこれらの演奏をクリエイトするために、間違いなく多くの時間と労力をつぎ込んだことでしょう。
ブラヴォー・キヨト!
ジョン・A・シェーファー
(元ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラ 主席ベース奏者)
フランスの哲学者にしてヒュ-モラリスト、フランシス・ラブレ-ゆかりの修道院でレコーディングされた、この素晴らしいアルバムを聴きとてもハッピーです。
これは美に対する感覚が人々を結びつけるひとつの例になる でしょう。
Good sound,good playing and good mind make good music.
クリスチャン・ジャンテ (オルケストラ・ド・コントラバス)
スイングジャーナル誌邦人ベース部門、堂々の第一位。藤原清登の「ベース&ベース/ヴィノロッソ(鈴木良雄と共同リーダー)」に次ぐ最新作。
今回のテーマは「もっとも贅沢な響きのするソロ・ベース・アルバム」。
藤原と愛器ガリアーノの生み出す豊かな響きを100%生かすために、今回はレコーディング会場に徹底的にこだわった。
ウイーン・イタリア・ニューヨーク…今ひとつピンとくる場所がないところにオルケストラ・ド・コントラバスの紹介でパリ郊外南西300kmの町、シノン修道院に白羽の矢がたった。
シノン修道院「アベイ・ド・スイー」は、かの哲学者ラプレー(「ガルガンチュア物語」で有名)ゆかりの地。15世紀の建造物。周囲が石で床と天井が木のため、我々にとって理想的な響き(響きすぎない、しかし豊かに響く)が得られた。
修道院の周囲は一面緑の野原と菜の花畑。そしてワインの名産地としても有名。フランスの田舎町のくつろいだ雰囲気の中で、まさに癒しの一品が生み出された。
この会場を物語るエピソードをひとつ。朝すがすがしい空気のなかでレコーディングされた「アメージング・グレイス」には、よく聴くと4月の鳥達のさえずりが、かすかに録音されている。反対に夜中にレコーディングされた「道化師のアリア」や<シノン三部作>では森閑たる空気に恐ろしいほど澄んだ響きが冴え渡る。
また、<シノン三部作>のひとつ、「ガルガンチュアの幼年時代」ではユーモアのセンスもそこはかとなく漂ってくる。藤原清登の新境地と言えるだろう。
ジャズからクラッシック、そしてオリジナルと藤原のベースの魅力を最大限に生かすため、幅広い選曲がなされた。
アルバム発売に伴って美術館や教会を中心に全国ツアーを開催。